2012年12月25日火曜日

ツールドおきなわ2012 当日篇その3(完結)

【高江】

高江からのアップダウン。 
体感ではキツすぎず、遅すぎずでちょうど良いぐらいのペース。 
羊羹もぐもぐしてたりでちょっと下がっても、 
上がりたいと思えば何とか上がれるぐらい。 

それなりに快調に走れていたこの区間。 
今年はまだまだイケるで! 

…そう思っていた。 
慶佐次手前の登りに差し掛かるまでは。 

の ぼ れ な い 

あれ??って思うぐらい登れない。 
まだ攣ったわけでも、ハンガーノックになったわけでもないけれど、 
集団のペースに着いていけない…。 

このまま千切れるのは余りに無念。 
2段目の坂で、もう一踏ん張り、もう一踏ん張りして追い付く! 
がしかし 

ビクビクッ 
くっっ…鎮まれっ!俺の脚…!(攣るな的な意味で) 

斜度が厳しいところで攣ると止まってしまうので、攣らないぎりぎりの出力で何とか登る。 
これで集団からは完全に千切れ、後は我慢の展開。 

平坦で合流した数人の列車がローテーション回ってない感じだったので、 
回していきましょうと声をかけるも、自分の番でローテ回せなくなって苦笑される、 
等という恥ずかしいイベントも発生しつつ、慶佐次の補給ポイントを通過。 
もう結構へろへろだけど、ここで「六角レンチ無いですかー?」と叫んでいた去年を思えば、 
タレたなりにも踏んでいける今年は幸せだ。 

ペダリングを試行錯誤しつつ有銘の登りを登るものの、 
200wがぎりぎり攣らない線で、210w越えると太腿がビリビリくる。 
よろしい。ならばダンシングだ 
→シッティングに戻る瞬間の負荷で攣るorz 

苦闘しつつアップダウンを終えた80㎞過ぎ。 
前方、見渡す限り誰もいない。 
後ろを振り返る。 
…誰もいない。 

俺、今ほんとにレース走ってるの?? 
って疑問が沸くぐらい前後に誰もいなくなり、TT状態で大浦湾を往く。 
TTと言いつつ、手頃な目標が何も無い+脚攣りかけで180wがいいところ。 
南国ポタリングw 
ああ…大浦湾が綺麗だなぁ… 
今日、初めて景色をゆっくり眺めた気がする。 

【羽地】

そして今年も目の前に姿を現す羽地ダムへの登り。 
140㎞の選手が何人か見える。相変わらず周りに100㎞の選手はいない。 
先頭集団と脱落するまでにいた集団の人数を考えると、 
ここで更なる大タレをかまさなければ2ケタ順位の可能性あるかも。 
完全に攣ってしまって登れなくなるのだけは避けねば。 

終盤の登りで攣りそうな状態から、攣ってしまうきっかけ。 
それは「欲」 
横を抜いていく140㎞や200㎞の列車。 
アレに乗れるかも…という一瞬の雑念が、 
羽地で、ジャスコ坂で、脚攣りの引き金を引いてきた。 
210wを超えれば攣るのは証明済み。心静かに200w維持で踏む。 
もはや心の中で般若心経唱えつつ雑念排除。 
色即是空 空即是色… 

久しく見なかった100㎞の選手一人に追いつかれた時はさすがに心が乱れたw 
けど同行者が出来て少し嬉しくもあり。 
へろへろのデッドヒートを繰り広げつつ羽地ダムへ辿り着いたものの、 
最後の最後の登り、一気に勾配が上がるところで着いていけずにサヨウナラ orz 

58号線に出たところで100㎞、女子国際、140㎞の3人ぐらいの列車に追いつかれ、 
合流を試みるも、もはや200wが維持できなくて着いていけず。うぐぐ。 

最後の難関ジャスコ坂。 
やっぱきっつい。毎年ここはきつい。 
振り返ると、後方に200㎞の列車が見える。 
多分、あの列車に1人か2人は100㎞の選手が乗ってるはず。 
だとしたらそれを見過ごして置いていかれる訳にはいかない。 
ピーク前で置いて行かれたらアウトだし、攣ったらもちろんアウト。 
必死で250wを捻出し、「攣るな!攣るなああー!」って叫びながらダンシングして、 
何とか攣らずに坂頂上へ。 
直後に追い越された列車にはやっぱり100㎞の選手がいたので飛び乗る。 

【~ゴール】

ジャスコ坂を越えてからの58号線は、なぜか毎年涙がこみ上げそうになる。 
この大通りを通行止めにして、沿道には応援してくれる人がいて、 
ああ、自分は今、ツールド沖縄を走ってるんだなぁと思って、 
もうすぐ一年間の締めくくりのゴールで。 
やっとゴールできるような、まだゴールしたくないような。 

ほぼ200㎞の選手で構成された10人超の列車はあんまりペースが速くない。 
かといって単独で抜け出す脚が残ってるわけでもなく、150wぐらいでのんびり着いていく感じ。 
最後までそのままというわけにはいかないので、 
どこで分かれるか思案しつつ、結局残り500mで横に抜け出した。 
もう1人の100㎞の選手は後ろにぴったり。 

後は彼との一騎打ち。 
残り300から?…いや無理。 
相手が後ろから飛び出すか、残り200を切るかの早い方でスプリントする! 
と思っていたら残りジャスト200mで相手がスプリント開始。 
こっちも行くぜ!!⇒!!!ダンシングできねぇぇぇー!! 

どんどん遠ざかる後姿…。 
スプリントしようとするも立ち上がれず、そのままシッティングで踏めるだけ踏んでゴール 
と同時に両脚攣って悶絶 

出し切った。全部出し切った。 
そして最ッッ高に楽しいレースだった! 

自転車から降りられなくなってしまったので、ゴール地点でくるくる回ってほぐしたりしてるうちに、 
完全燃焼状態のかーりーがゴール。 
かーりー&A田さんよりも先行してたのを、この時初めて知ってびっくり。 



【リザルト】 

88位 
3時間23分51秒(2011年-35分) 

【振り返って】 

正確なリザルトを知ったのは宿に戻ってから。 
目標だけど正直なとこ現実的じゃないよな…と思っていた二桁順位。感無量。 

今日の内容で唯一後悔しているのは、58号線で200㎞列車にのんびりと乗ってしまったこと。 
混じってた100㎞の選手を曳き倒すつもりで2人で離脱するべきだった。 
最後スプリントで負けたから余計そう思うのかもしれないけどw 

最初の登りで先頭集団に追い付いて脚を温存できていたら、もう少し先までもったかも… 
とは思うけれど、自己ベスト更新ペースで登って追い付けなかったので、 
これはもうしゃーない。今日頑張ってどうにかなるもんじゃない。 
というわけで、集団からは千切れたり、脚攣ったりはしたものの、 
去年に比べると奥も普久川も大分登れるようになった。 

  • 去年の倍、1000㎞/月ペースで乗った 
  • パワートレーニング 
  • 距離&勾配が普久川に近い定峰峠と雀川林道を集中的に登った。(特に雀川林道は似てる気がする) 
あたりが効果あったのかな。 

でもそれだけ練習できたのは、彩湖とFSRの仲間のおかげかなと。 
去年物凄く悔しかったのもあるし、 twitterで、mixiで、練習報告を見ては「やべ。走らなきゃ」と思い、 レースでガンガン入賞する姿を見ては、ほんとにこの人達と一緒に沖縄走るんだろうかと焦り、 合宿に行っては共に灰になり…。 
楽しい一年間をありがとうございました。 
これからもよろしくお願いします! 

2012年11月25日日曜日

ツールドおきなわ2012 当日篇その2

【スタート】

開始2分で心拍は170bpmを超えて180bpmキープ。 
わかっちゃいたけどいきなりキツいよ。 
頂上までに追い付けないと去年と同じになると思い、 
区間CP更新するぐらいにはがんばって登る。平均279w 
ここでコーラさんをパス。 
他のチームメイトを探すも見つからず、 
追い付ききれないながら、何とか先頭集団見えるぐらいの位置でピークを越えて下りへ。 

抜かれまくることを覚悟していたけど、 
決戦兵器ディープリム+ホイールバランスのおかげか下りがあんまり怖くない! 
ふとメーター見ると65㎞/hとか見たこと無い数字が。 
これは嬉しい誤算で、先頭集団に大きく引き離されることなく下っていける。 

先頭集団が下り勾配の緩む区間に入り、差が詰まったように見えた。 
ここで追いつくしかねぇ! 
と思って330wぐらいで思い切り踏むも詰め切れない。 
こ、これは追い付ききれずに力だけ使い切る最悪パターンが… 

数十m先に3人ほど走っている。 
先頭集団は無理でもここに合流できれば…いや合流しないと終わるって! 
心拍190bpm。 
もしかしたら今日一番頑張ったかもしれないぐらいに踏んでじりじり距離を詰め、 
ぎりぎり力尽きる前に合流成功。 
ふぅ。 

自分のFTP超える強度なので、このままじゃ済まない感はあるものの、 
さっきまでと比べたらやはり格段に楽。 
ベルマーレジャージを纏う大柄な選手に長めに曳いていただきつつ、 
4人で回して海岸線を飛ばす。 

何度目かの先頭交代で、見たことない人が上がってきたな~と思ったら、 
後ろに長い集団が。何時の間にか第2集団が出来上がっていたらしい。 
ちょっとほっとして後ろに下がりそうになるも、 
この後工事区間のシケインやらテーブルトップやらあるのを思い出し、 
10番手ぐらいまでにはいられるように頑張る。 
とかく直角コーナーがド下手な自分が後方に下がったらキツい目に遭うのは、 
先週の温泉ライダーさくらで痛いほど判ったので。 
前にいれば順番回ってきた時にじわっと300w弱で済むけど、 
後ろにいたらコーナーごとにガツンと400w超を要求される感じ。 

甲斐あって海岸線工事区間も前の方で通過。 
全体ペースが落ちるので、一息つけた感じ。 
去年も工事シケインが厳しかったけど、今年はジャンプ台のごときスロープが追加され、 
ますますテクニカルになっていた。 
知らんと突っ込んだら車輪浮くで… 


【普久川~】
先頭集団にはなかなか追いつけないけど離されもしないペースの第二集団は、 
女子国際のメイン集団を追い抜いて普久川の登りへ。 
ちょうど勾配が増す辺りに工事区間があるのが判っていたので、 
落車やら渋滞やらを回避するため前方で踏ん張る。 
昨日の試走よりは楽なペースだし、いきなり力尽きることは無いかなと。 

去年とは違ってそこそこ周りのペースに付いていける。 
先頭集団から落ちてくる人もパラパラ出始める中、とにかく集団に食らいつく。 
心拍はずーっと180bpmキープ。 

やはりここまでのダメージはあるらしく、試走時より脚が重い。 
残り2㎞ぐらいからじわじわと離される。ぐぬぬ。 

そんな中、後方から先導車らしき音が。 
140㎞先頭が追い付いてきた? 
と思ったら、海岸線で追い抜いた女子国際の先頭集団だった。 
登りは流石の速さで、あっという間に置いていかれる。 
100㎞先頭がこれよりずっと遅いペースってことは無いだろうから、 
こりゃ先頭集団とは大分離された可能性が高いな。 

最後、何とか300w超を絞り出して普久川のピークを超えるも集団見えず。 
…追いつけなかったか…。気分的にはここでレース一区切り。 
この後の下りを考えると、ここまでで合流できなかったってことは皆とは名護まで会えなさそう。 
こっからはまた別の勝負がスタートである。 

普久川からの下りは、割と緩いコーナーが多い沖縄の下りの中では、比較的きつめ。 
つまり一番ニガテ。 
ホイールバランスの効果もあって、速度への恐怖感は大分薄らいでいるものの、 
コーナリングテクニックが上がってるわけではないので無理できない…。 
国際女子の選手にヒュンヒュン抜かれつつ、直線区間を踏んでGO。 
脚自体は結構回る。普久川橋渡る時に 
イイイィィィィヤッハアアアアアア━━━! 
って叫んじゃうぐらいに。 

そんな感じで普久川を下り終えようとする頃、数名の選手に抜かれた。 
その中に、地元チームKIDSの選手が3人。 
ここまで3人で来てるってことは、この先もバラバラにはならずに行く可能性が高い。 
これは絶対乗らなきゃならん列車だと思って飛び乗る。 
結果、KIDS3人、国際女子2人、あと中央大の選手もいたかな?で高江への登りに。 
FTP強度でちょうどついていけるぐらい、という脚の合う集団で、 
自分も時々前に上がるものの、基本KIDSの誰かが曳いてくれてる形で。 

前から落ちてくる選手も吸収して10人ぐらいになった列車は良いペース。 
去年攣ってしまったあたりも、今年は特に問題なくクリア。 
高江まで攣らなければこのままイケるかも。 
そんな中、シュウさんが落ちてくるのに遭遇。 
何でやあああ!と思いつつ、乗ってくださいと声をかけるもかなりキツそう…。 

この辺りで、140㎞からの逃げに抜かれる。KTyとMM君、あべ君は乗ってないっぽい。 
そっからしばらく空いて数名の追走が続くけれど姿が無い。むむむ。 
と、後方からKTyの声。キタ━! 2人で追走中。 
ちょっとだけ前に上がって並走して檄を飛ばして、 
名護で会おうと叫んで後ろへ下がっ… 
たら自分のいた列車がそのままKTy達にドッキングしてペースアップw 
檄を飛ばして曳いてもらうという大変ズルい展開に。 

まぁさすがにKTy達2人と100㎞の集団では脚が違うので、 
高江を越えるか越えないかぐらいで分離。 
列車は何時の間にか20人近くに。 
更にこの後、140㎞メイン集団から遅れた選手とか国際女子の選手も混じり始めて、 
何ともカオスな大列車が完成。 


(既にトンデモなく長文だけどもう少し続くよ)

ツールドおきなわ2012 当日篇その1

【準備】

機材:Look595+BORA-ONE+ユッチンソンカーボンコンプ 
体重:沖縄出発直前で59㎏強。 
    カーボ&ウォーターローディングで多分60㎏前後 
補給食:スポーツ羊羹4個、メイタン赤x2+メイタン金x1のミニボトル、リプレニッシュボトル1本 
    スタート30分前にパワーバー1個 

朝食前に補給食を準備していて、ボトルを1本しか持ってきていないことに気付く…。 
やっちまったあああ! 
慶佐次の補給ポイントまでは70㎞。 
10月以降は白石or定峰峠までボトル1本で走ってることからすると、 
大丈夫そうにも思えるのだけど、気温が去年並に上がるとやばいかも。 
身体に水分を溜め込んでおくべく、朝食後もスタート直前までちびちび水分を摂り続ける。 

バス待ちの時間からもうめちゃくちゃ寒い。 
沖縄の朝ってこんなに寒かったっけ?? 
例年より2週間遅いだけだけど、この時期の2週間は沖縄といえど一気に気候が変わるらしい。 
うつらうつらバスに揺られ、時々目を覚まして工事区間を確認してまたうつらうつら… 
してるうちにスタートポイントの奥に到着 

寒い。超寒い。奥歯カチカチいうぐらい寒い。 
もうしばらくバスに載せておいてくれないかなとか話しつつ、建物に逃げ込む。 
暖房入ってるわけじゃないけど人が詰まってるので大分マシw 

自転車を受け取るも寒すぎて試走する気が起きず、 
ホットココアの缶を抱いて日の出待ち。 
山向こうが明るんだあたりで奥の登りを1本試走してアップ。 
脚は良い感じに回る。これはイケるか? 

【今日の基本プラン】 

  • なるべくFSRのチームメイトの近くで走る。 
  • 普久川までの海岸と高江後のアップダウンでチーム列車組めたら理想的 
  • 下りの遅さはもうどうしようも無いので、登りでがんばって何とかする 
つまり 
  奥の登りで先行→下りで追いつかれる→海岸線を一緒に走る 
  →普久川の登りで先行→下りで置いていかれる→高江の登りで追いつく 
  →高江のアップダウンを一緒に走る 
というプラン。あとHirasawa親分とシュウさんには登りでも下りでも負けるので諦める…。 

などと思いつつ戻ってきたら皆もう並んでる。 
チームメイトの近くに並んでスタート待ち。 
今年も国際210㎞がまったり進行で、全体に10分ほどスタートが遅れているとか。 
30分までなら遅れても関門足切りの心配はあまり無いかな~などと思っていたら、 
「140㎞より後のスタートになるかもしれません」とのアナウンスが。 
ちょwwww 足切られるww 

結局、これは回避されて140㎞より前のスタート。 
ロードレースは生き物で、それを6クラス、スタート地点3か所から走らせてコントロールする、 
ってグランツール主催でも余り経験しない類の苦労がありそうだな。 

そうこうしてるうちに整列がなかなかうまくいかず、 
「無理そうなのでゼッケン番号順やめます」 
というアナウンスが一旦流れるも、強力なクレームが入って覆り、 
まず1400番台、続いて1500番台と大まかに分かれてスタートすることに。 

ふー。やっぱそこはきちっとしないとね。 
アレ? 1400番台と1500番台って別れるの? 
……。 
…。 
ぐはっつ…。俺1503番…。(他のFSRチームメイトは全員1400番台) 

いきなりプラン崩壊。 
奥の登りで先行するどころか、後方から追いかける展開に焦りつつスタート。

2012年11月24日土曜日

ツールドおきなわ2012 前日篇

ツールドおきなわ「2012」 

【前日】 

7時羽田集合で沖縄入り。 
自分のホイールバッグが最後まで出てこない。 
いつまで経っても出てこない。 
荷物受取場には、自分のではないホイールバッグがぽつんと一つ。 
…これはもしや。 

幸い、残されたホイールバッグの荷物番号から、 間違って持って行った人に連絡がつき、決戦兵器BORA-ONEは無事手元に戻ってきた。 毎年誰かに機材系トラブル(特にタイヤとホイール周り)が発生する沖縄だけど、 今年はこれで厄落としが済んだと思いたい。 


受付して例年通り食糧の買い出ししてオクマへ。 
今年はメイン補給食を予め用意してたので、水とパン少しで買い出し終了。 
毎年やってしまう「パン5個セットを買う⇒当日朝に食べ過ぎて(ry」を華麗に回避w 

自転車組み立てて、Hirasawaさん、シュウさん、MM君、あべくんと普久川試走へGO。 ひたすら食らいつくのみ…。 
いきなりL4強度でスタートして、 普久川の登りはAve245wで5分~15分CPを更新するも最後は千切られてゴール。 途中MM君がペース上げた辺りがほんとにキツかった。 去年に比べると大分登れるようになったのが判ったけど、同時にこのペースで登ったら普久川で脚が終わるのも判った感じ。 

2012年11月22日木曜日

ツールドおきなわ「2011」の復習と

ツールドおきなわ2012まであと4日。
今のうちに、去年の沖縄を振り返っておこう。

※以下、ツールド沖縄「2011」
【前日】
FSRの皆さんと沖縄入り。
天候にも恵まれたので、普久川の登りを練習で登る。もりおさんやH澤親分のペースに着いていける気はまるでしないけど、当社比では結構登れる感触。

【当日】
機材:Look595+7850-C24TL+フォーミュラLightチューブレス
補給食:メイタンCCx4、ミニ羊羹数個、パワーバージェルブラストx1袋

チューブレスは飛行機輪行で空気抜いた後、ちゃんとビード上がるか毎回ドキドキなのが心臓に悪い。今回はちゃんと上がってくれた。

【スタート前】
前回(2010)、ハンガーノックを心配するあまりスタート前に食べ過ぎて、最初の登りでコアダンプしそうになっていたのを反省し、今回はアンパン1個ぐらいに留める。

【スタート】
苦手な下りの前になるべく上がっておくべく、スタート直後の登りから結構がんばる。
心拍いきなり180bpm越え。いきなりペース上げたのと緊張とで胃がキリキリと…。
少なくとも前回よりは良いペースで登れたはず。

その後の下りでバンバン抜かれるのは想定内だったけど、下りきった時点で付近に人が少なかったのは想定外。ここで前の列車に追い付けなかったらサイクリングで終わると思い、全開で踏んでキャッチアップ成功。
この辺、周回路練の効果あったと思う。

しばらく30人ぐらいの集団の後ろの方で走る。
しかしこの集団、あんまりローテーション回ってる感じがしない。ちょっと年配の方が先頭固定で引いてる感じ。とはいえ、自分が前方に出れるペースでもなかったので、しばらくそのまま走る。

20㎞地点ぐらいで先頭のペースダウンに合わせて、そのまま全体ペースダウン。海岸沿いの工事区間はパレード走行、とアナウンスされていたけれど、それには少し早い。

脚はするする回ってたし、テンション上がってたのか、焦れて集団から飛び出す。何人か着いてきてくれたので、ローテーション回しつつそのまま進む。

がしかし、心拍見ると185bpmとか。続くわけなく、じりじりペースダウンして工事区間へ突入。ふと後ろを見ると大集団がドッキングしている。わお。

工事中のシケインみたいなコーナーは大の苦手なので、速すぎないペース&集団先頭でここを抜けられたのは良かった。

40㎞/h下回っても前に上がってくる人がいないので、自分が大集団先頭という超展開で普久川の登りへ。…こんなペースだと前の集団とは一体どれぐらい離されているのか。

とはいえ、あとでデータ見てみると、この辺で心拍180bpm超を続けていて明らかなオーバーペースw

ちょっと斜度が増したところで後続のペースに着いていけなくなって下がる。富士ヒル並の16km/hキープを目標にするも、ところどころ斜度がきつくて12km/h以下に。心拍はずっと180bpm超。

ヒルクライム的な登り方じゃなくて、集団にかじり付くロードレースの走り方はいきなりやろうと思って出来るもんじゃないな。下りとともに来年の課題。(⇒2012年11月現在、全く達成できていませんww)

登り終盤で落ちてきた人を抜きつつ、下り区間で抜き返されつつ。
ここで、何となく見覚えのある外国人選手がかっ飛んでいくのが目に入った。多分、本当に多分としか言えないが、前年に高江のアップダウンを鬼曳きしてくれた人だった気がする。今年はアメリカンエクスプレスの発車が早く、乗り遅れるorz

高江付近で単独になってしまうと本当にツラいので、下りで抜かれた人達に再度追いつくべく、
登りで一旦は抜いた相手、絶対追い付けるはずと信じて、またしても全開で追う。

苦労のかいあって、斜度が緩くなる前に追いつき、CRCジャージの方2人、中華料理屋さんジャージの方、富士山ジャージの方と列車を組む。CRCの2人が大分先頭を引いてくださったのに甘えて、しばらくそのまま高江後のアップダウンを行く。ここまで、絶好調な展開と言って良かったと思う。

がしかし、美味すぎる話にはオチがあるもの。ここまで1時間半、平均心拍180bpm超のペースが本番の気合だけで維持できるわけもなく。

先頭交代で前へ出てダンシングした瞬間に攣る内転筋。
「っっっああああああ”あ”! すんません、無理です、先行って!!」
と叫んで脱落orz

幸い既に下り基調だったので、どんどん抜かれはするものの、止まりはせずに脚マッサージしつつ走る。この辺りから、ところどころで攣ってしまって悶絶する仲間を目にするように。両脚攣ってしまったらしく側溝に座り込んでる人もいたり。

ダンシングできないので、ちょっとした登りがきつい。シッティングで踏んでても、何か後ろにずり落ちる感じで全然進まない。腰がツラい。
後ろにずり落ち…………。。。あれ???
こんなに前に蹴りだす踏み方だったっけ自分?

何かおかしい。
降りて自転車を確認してみると、前上がりになったサドルがそこに。E-POSTのクランプが緩んで、思い切り後ろ乗り&前上がりのポジションになってしまっている。
何てこったああああああ!!!!!!!!

これは完走も危うくなってきたと思いつつ、給水ポイントで工具借りれたりするかもしれない奇跡に賭けて走り出す。

ダンシング⇒前側の筋肉が攣って激痛⇒シッティング⇒変なポジションで後ろ側が攣る⇒最初に戻る

この拷問考えた奴マジ悪魔!

途中、コースをMTBでツーリング中の方を発見。後で良く考えたら道路閉鎖中のはずだけど、神様に見えたよほんと。工具を貸していただけて、これで助かったと思ったのも束の間。
お借りした中に合うサイズのレンチが無い
orz  
 (備忘録:E-postのボルトには6㎜レンチ)

だましだまし、本当にだましだまし走って、慶佐次の給水ポイントへ。給水もそこそこに、工具無いですかと尋ねる⇒「無いです」
orz

ペースをがっくり落とさざるをえなくなったせいか、脚攣りは多少マシになったので、平坦もダンシングしつつ海岸線を進む。心拍数はどんどん下がって160bpm強のサイクリングペースw
…これは羽地ダム登れないんじゃないか?

安部関門でも工具が無いかダメ元で聞いてみる。そしたらボランティアのおじさんが「うちの納屋見てくるよ」と走ってくださって。「古いけど使えるかねぇ」と手渡してくださった工具セットの中には、ちょっと錆びた6㎜レンチが。
奇跡キタ

本日2人目の神様により、サドル修復完了。
後で聞いたら、この間にかーりーに抜かれていたらしい。
制限時間まではまだ余裕あるはず。あとは回せるだけ回して名護まで辿り着くのだ!

使ってなかった、というかサドルトラブルで使えてなかった筋肉が残っているのと、この際だからサドルを前目にセットしたのとで、羽地の登りがさくさく登れる。後ろから来る200㎞の人に着いていけるほどでは無いけど、同じ100㎞の人は割と抜いていける感じ。

平坦に入ってからはサイクリングペースか着いていけないペースかの二択で、脚が合う人が見つからず、ほぼ単独でゴールへ。辿り着いた!辿り着いたよ…
58号線走っててちょっと涙出た。

めちゃくちゃ悔しいのは間違いないけど、ほぼ完走を諦めたところから帰ってこれたのがうれしかった。

【リザルト】
217位/455
3時間58分35秒(2010年+7分)

【反省点】
・ボルト緩みの件は、機械屋にあるまじき怠慢。猛省
・同じLook595に乗るシュウさんが、同じサドルトラブルに見舞われつつ20分以上速いタイムで
ゴールしてることを考えると、自分はトラブルで心折れすぎ。
・先頭集団残れなきゃリタイヤでも同じ、というレベルでは全く無いので、次回は六角レンチ、タイヤシーラント、ミニポンプぐらい持って走ってもいいかもしれない。

※「2011」ここまで

丸一年経っても以外と憶えてるもんだなぁ。きっとそれだけ沖縄は濃いんだと思う。
今年、月2000㎞走って脚に血管が浮くぐらい鍛えこんだ、というレベルではないけれど、恐らく人生で再び無いぐらいの練習環境で、過去最高(当社比)の状態には仕上がった。

いざ 沖縄へ

2012年10月18日木曜日

白石峠TT

7時には起きて出発、のつもりが(ry
で結局10時出発。
予定コースは白石峠TT→丸山林道下り→裏定峰→松郷

久々の白石だし、寝不足が溜まって倒れるように寝た翌日なので、往路はなるべく脚温存作戦。風もあまり無くて、心拍も140~150台を維持したまま物見山到着。ここの登りだけは気合入れて踏む。帰ってデータ見ると、何気に物見山の自己ベスト更新。

物見山のトイレに入って出てくると、見覚えのある薄紫のジャージの方が。
もしやと思って見るとマッスルさん&ワイズ田中さんの豪脚コンビ。物見周回練中とのこと。
しばし歓談。このお2人に混じっての物見練は差がありすぎて無理無理。初志貫徹で白石へGO。

ここでマッスルさんから「よし俺も白石まで行くよ!登りはしないけど」とのお言葉。
し、死んだ。これは死んだよ!白石入り口の看板で既に屍になっている様子が鮮明に浮かぶよ!!

2012年9月30日日曜日

キングオブヒルクライム富士山 【当日篇】

機材:Look595+BORA-ONE 7.4㎏
   ヒルクライム用にサドル5㎜前
体重:59㎏

集合場所までの移動+スタート地点までの移動で、とりあえず12㎞、450mほどのヒルクライムをこなしてからスタート。ウォーミングアップには少々ハードすぎます。

真っ暗な中走った昨日の迷走は試走と呼べるものになっておらず、ほぼぶっつけ本番でGO。ペース配分はパワーメーター先生にお任せ。心拍計の調子が悪いので、余力がどれぐらいなのかさっぱり判らないけど(汗

【スタート】
気圧の下がる後半はパワーダウンが予想されるので、標高の低い前半をFTPに近い230~240wで頑張って、トータルAveを乗鞍同等の210w+ぐらいでまとめるつもりで。多少なりとも体重減ったせいか、62㎏ぐらいだった頃と比べると7~9%ぐらいの斜度を楽に登れるようになった気がする。

5㎞ぐらいまでは230wを維持できたものの、その後ちょっと落ちて220wペースに。
斜度が緩んだところでの出力がなかなか維持できない。同じ出力でも呼吸が苦しくなる感じ。

10㎞、昨日登った駐車場のあたりを過ぎて、じりじり出力が下がって200~210wをうろうろ。
同じクラスでペースの近い人3名と抜きつ抜かれつを繰り返しつつ。とにかくアベレージで登り続け、まず2人、そして一番手強かった1人を20㎞ちょいぐらいのところで置いていくことに成功。

ここまでで乗鞍と同じぐらい走ったことになる。こっから先は未知の領域。だがこの調子で行ければ…という希望は早くも22㎞ぐらいのところで砕かれた。

がっくりと落ちる出力、痺れ始める腕、狭くなる視界。
あかん、これは乗鞍試走の時と同じパターン…。
もうひたすら我慢の時間。

出力は190wを割り込み、ダンシングなどもっての他状態。置き去りにしたはずの1人にも逆転を許してしまった…。最後1㎞ほどは更に悪化して、最早180wが出せなくなり、止まらないだけで精一杯な有様でふらふらゴール。

【ゴール後】
目の前がチカチカしている状態で、自転車を置いてティラロンゴポーズで倒れこむ。
しばらくこんな状態でぜーはーしていたところ、腕の痺れがどんどんひどくなり、脚から胴体から、しまいには顔まで痺れて完全に身動きが取れなくなってしまった。

助けを呼ぶにも呻き声しか出せない。手とか握りこんだまま開けないし。
な、なんだこりゃ…助けてくれええええええ!
しばらくして、異変に気付いた人が救護班を呼んでくださったらしく助けが。目も開けられないまま聞いていたところ、過呼吸らしい。一通り処置を受けて、何とか下山バスに乗り込める程度に復活。通報してくださった方、救護班の方、本当にありがとうございました。
 
[教訓]:レースのゴール後は浅くて速い呼吸を繰り返してはいけません。
    ゆっくり深呼吸しましょう。


下山後は、バイク受け取り(今回は全員のバイクをトラックで下してバス下山)を待ってる間に台風17号がどんどん接近。ぎりぎり本降りになる前に富士宮駅に駆け込んだものの、東海道在来線が15時で打ち切りという無情のアナウンス。

富士→新富士間をタクシー移動して、まだ動いている新幹線に乗り込むことに成功。最初から最後までどはまりの多いレースだったなぁ。

リザルト:1時間56分30秒 26位/73(男子U-35)
Aveパワー:204w

【反省】
前日迷走のデータを見ると走行距離60㎞、獲得標高差1300m。
大体富士スバルライン一本分ってとこか…。TSSは164(翌日疲労が残るレベル)
これと当日スタート地点までの登りが、最後失速の原因となったように思う。標高高いとはいえ乗鞍よりは低いのだし。

ここのところは大体のヒルクライムレースを80~90分で終わっていて、そこにぶっつけ本番で高強度30分を上積みするのはなかなか厳しかった。普段やってないことは本番でも出来ない、というのは去年の沖縄でも感じたこと。

心拍計はトランスミッタを新品に替えた後、動作確認せずに持って行ってしまったのがまずかった。機材もぶっつけ本番はダメですね。

結果はともかく、乗鞍も、今回も、8月頭のFSR長野合宿が結構効いてる感じがする。1人で淡々と登っても、やはり本番のような追い込みは出来ないし、いっぱいいっぱいでも手が抜けない、って状況は1人ではなかなか作れない。
素晴らしき仲間達に感謝です。

2012年9月29日土曜日

キングオブヒルクライム富士山 【前日篇】

去年まで春先に開催されていた表富士登山競争。
・ここ何年か連続の残雪による距離短縮に業を煮やして(?)秋に移動
・日程が被る赤城山ヒルクライムへに対抗(?)するべく距離を延長、距離26.5㎞、標高差1800mという国内最長プロフィールに。
・山梨に配慮して(?)表富士から改名
というわけで今年が開催初回。

一人でレンタカー二日間借りるのは懐が痛いので輪行でGO。ゆっくりしすぎて新富士に着いたのが15時過ぎ。宿まで自走して荷物を下ろし、受付&試走へ向かったのが16時半頃。ここでちゃんと道を確認しなかったのが全ての過ちの始まり。

2012年8月26日日曜日

マウンテンサイクリング乗鞍2012

【前日 8/25】
金曜の就寝が遅かったので、無理せず8時出発。
さくぞうさんと合流し、運転交代しつつ乗鞍へ。近付くにつれて周りに自転車を積んだクルマが増え始め、何気に余裕無く16時頃に到着した乗鞍高原はすっかり選手村。宿という宿の前に自転車とローラー台が並ぶ。子供の頃にミニ四駆の大会で感じたような、懐かしく、わくわくする感覚。

国民休暇村まで2本走ってペースと出力を確認。3㎞までの目標タイムに近付くように走ってみたら230w前後。むむむ、コレ最後までもつとは思えないな…。

宿は大阪の有名ショップ、シルベストサイクル-アルフェラッツの皆さんと同宿。晩御飯を早めに食べて隠れ湯を堪能し、さっくり早寝。飢えてたのでトンカツまでぺろっと。

【当日 8/26】
5時起床で宿の朝御飯食べて、6時の選手集合&荷物預かりへ。
自分のスタート時刻はロードカテゴリー中最も遅い8:20なので、チャンピオンクラスのスタートを観た後、一旦宿へ戻ってローラーで30分ほどウォームアップしたり軽量化したり。

チャンピオンのスタート直前に
「今年はタイム測定がネット(各自ごと)なので注意」
というアナウンスが。チャンピオンクラスはどのレースも一斉計測だと思っていたので意外だった。毎年スタート前場所取りで揉めるからかな?

アップは心拍170bpmぐらいまで一度上げておく。…ローラー持っていったにも関わらず使わなかった富士の二の舞は回避。宿とスタート地点が近いとこんなにも楽なのかー。

機材:Look595+BORA-ONE 7.4㎏
体重:60㎏ 14%

前日の出発前の数字なので多少ずれているかも。残念ながら決して軽くない。
体重を58㎏ぐらいにして、白石峠30分切りを果たしてから乗鞍に挑む!予定だったのが60㎏、白石峠は31分半あたりが精一杯の有様。マイナス要素を考えても始まらないので、FSR長野合宿で当社比そこそこ登れたのを心の支えにしてGO!
目標は1時間20分切り。

【0~3㎞】
目標は9分30秒。
ぎりぎりもつかもと思える220wあたりで踏んでいく。
パワーを指標にすると、7~8%ぐらいの斜面は周りと同じぐらいのペースで走って、ちょっと弛んだところで大分前に出る感じに。ペースの近い人2人ぐらいと抜きつ抜かれつ曳いてもらいつつで9分50秒。いきなり定刻から20秒遅れ(汗

【~6.7㎞(三本滝)】
目標は三本滝まで21分30秒。
勾配緩いのでがんばるものの、出力はちょっと落ちて215wぐらい。
富士とか乗鞍のように緩斜面区間のあるヒルクライムは、緩い区間で休んでしまわないのがポイントと知ってはいたものの、実際パワーを指標にしてみると予想以上のスパルタっぷり。
せ、先生、少し休ませてください…orz
差は更に広がって22分08秒。

【~9.7㎞】
目標32分30秒。
三本滝までに比べれば斜度は上がるものの、まだ脚が回るので淡々と。
先にスタートした組に追いつき始めたものの、まだ道幅を広く使えるので気にしなくて良い感じ。自分もこの辺で後方スタートのMTBトップに抜かれた気がする。景色が綺麗。相変わらずパワーメーター先生が緩斜面のペースダウンを許してくれない。
33分31秒でついに1分遅れ。アカン!

【~12.7㎞】
目標45分10秒
10%越えのポイントがそこかしこに現れて一気に辛く。
うっかりコーナー内側に行ってしまうと勾配に跳ね返されそうに。試走してなかったら23Tで来てたかと思うと恐ろしいな…。
ダンシングで急勾配を抜けると、その後がガタ落ちしてしんどいことになったので、あくまで210wぐらいの一定ペース維持を心掛けて25Tをクルクル回す。景色見てる余裕が無くなってきたぜえええ!
46分30秒。順調に差が広がってキターorz

【~15.7㎞】
目標57分50秒
位ヶ原の給水ポイントは取らずに通過。そして森林限界を超えて視界が広がり…目指すべき山頂が見える。下山中の人から、「上向いて走れ!」と檄が飛ぶ。下向いちゃうと呼吸が苦しくなる、ってのを思い出し、なるべく山頂見て走るように。あと30分であそこまで行けるか?

この辺りから自転車歩いて押してる人、道端にへたりこむ人がの数が突然増える。自分も踏めなくなって205wペースで、ダンシングなどもっての他。酸素足りてない感が。

下山が始まって車線が半分になるのと、止まりそう(自分も50歩100歩だけど)な人が増えるのが相まって、ところどころ追い越しが辛くなってくる。
59分21秒。差が広がるのは食い止めたが…。

【~18.7㎞】
目標1時間12分30秒。
もう酸素が相当薄いくせに平均斜度は一番キツい区間。
試走の時はこの辺りから先がもう全くダメダメで、足着かないのが精一杯。区間目標タイムのベースになっているのはその試走タイムなので、同レベルの大タレしなければ取り返せるチャンスはある、と信じて回す。しかし200w維持がいっぱいいっぱい。更に渋滞してきたコースを縫って登る。
1時間13分44秒。ちょっと詰めた!

【~20.5㎞(ゴール)】
目標1時間20分。
1.4㎞で1分15秒を詰められるか?
詰める、詰めるのだ、詰めろ!
ゴールが見え、サイコンの数字が1時間19分を指す。
もうこっから出来るのは全力でもがくのみ。
「右側通りまーす」とか言ってる余裕など全く無く、
え”ぁっ ヴぉあっ がああ○□hj!!!! 
とにかく声を絞り出してゴール。
数字はまだ19分。
うおっしゃああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!

リザルト:1時間19分45秒 93/340(男子ロードC)

【その後】
この後が本日第2ステージ。
乗鞍以上のウルトラ超級山岳「小仏峠」の始まりであった。
ちょっと山頂でゆっくりしてから、昨日の宿でシャワーをお借りして美味しい蕎麦食べて帰路へ。夏休みの週末なので、中央道、関越道はどっちも渋滞ひどいと予想していたものの、高速どころか乗鞍高原から松本までが既に大渋滞していた上に、自分が宿に荷物を忘れて取りに戻るという大チョンボをやらかす。ぐはっつorz 

問題の小仏峠は、夜10時を過ぎても渋滞距離が30㎞を下回らないという圧倒的な存在感でそびえ立ち、結局乗鞍~さいたま間で9時間という悪夢のステージとなったのであった。
ぐったり。

2012年8月12日日曜日

FSR長野合宿 第2ステージ

2日目は午後からの雨予報により予定変更してマビックホイール試乗会。
とても獲得標高差3000m超のコースを走れる脚が残って無かったので、これは天に感謝するところかも。

鹿島槍スポーツビレッジで各々ホイールを借りて出発。スポーツビレッジまでの登りがなかなかえぐい感じ。帰ってくるにはコレ登らんといかんのですか…。


黒部ダム手前の扇沢へと続く10㎞ほどの登り。
勾配は5%ほどだけど、昨日で脚完売していて超ツラい。
昨日後半と同じく、引き足重視でくるくる回して登る。
でっかい山がそびえる景色は素晴らしく、今度来る時は黒部ダムを是非見てみたい(今回の折り返し点付近からバス乗換)
などと考えていたのは登りの間。
今合宿最大の恐怖はこの後の下りで訪れた。

遅れるのは判っていたので、皆から遅れて自分のペースで下っていたはずが…
過去2回ほど見舞われた、下りでのハンドリング振動が発生!
路面の荒れで跳ねた後、小刻みな蛇行が始まって、ハンドル押さえようとすればするほど発振する恐怖の現象。
後ろからクルマが来てたこともあって心臓凍った…。
この症状に見舞われたのは3回目で、過去の2回は日本海ツーリングでの軽井沢-小諸間の下りと、グランフォンド八ヶ岳での朝一の下り。
CAAD8、Look595のどちらでも起きてるので、多分バイクは無罪。

共通しているのは
①気温低め
②直線の続く長い下り
③路面荒れてるところがある

真夏の今回の場合①は当てはまらないようにも思えるのだけど、体が急に冷えた、という点では同じと言っていいかも。
推測するに、
・ブレーキングを続けることで腕に荷重がかかり続ける
・冷えることで、力入れてる部分の筋肉が硬直(腕、脚)
・⇒硬直+ビビりで手足に震えが出やすくなる
・荒れた路面ではねる
・⇒振動を抑えこもうとするも、上記の状態なので制振するどころか発振気味に。
・⇒やばいと思って力入れる&更にビビる
・⇒更に発散傾向になって蛇行
ということではないかと。
対策としては「ビビらないでブレーキ少な目で下れるようになる」
はなかなかハードルが高いので、「下りは冬以外でもウォーマー付けるようにする」あたりが妥当なとこか…。下山装備が充実してる富士ヒルクライム後の下りでは発生したこと無いし。

何とか無事に下り終えた後は、青木湖岸をH澤親分の曳きでぶっ飛ばし、冒頭の登りへ。クルマで登った感じ、白石峠と同等かそれ以上の斜度ありそう。(後で調べたら平均10.5%)
もう試乗ホイールに27Tスプロケが付いていることを感謝しつつ、気合で登るのみ。80㎜ハイトホイールでダンシングしながら登っていくH澤親分に曳いてもらう形で、何とかかんとかゴール。

【ホイールインプレ】
[キシリウムSR]
後輪の反フリー側のみがR-sysと同じ、カーボンパイプスポークによるトラコンプ構造になっているホイール。
スタートから青木湖手前ぐらいまで使用。自分の感覚だとトラコンプの効果が全く判らなかった…。乗り心地に効くらしいけれど、それに関してはシマノC24-TL+チューブレスタイヤのが大分上に思う。自分が持っている中ではイーストンのサーキットが一番近い感じ。
 登りに関しては、どんな新構造よりも27Tスプロケ付いてる有難味が一番、という状態だったので何とも。脚がある時に乗ればまた感触違うかも。

[コスミックカーボンSR]
 カーボンスポークのディープリムホイール。
同じ形状のスポークを持つアルティメイトとは違って、リム構造はアルミリム+カーボンカウル。上位のSLRとの違いはリムがエグザリット処理じゃないところ。ハブも見たところちょっと違う? 青木湖手前からゴールまで使用。
コレはかなり良いと思った。平坦伸びるし、最後の10%の登りもホイールが重いって感覚は余り無く。乗り心地に関しても、キシリSRと比べるとこっちのが良い感じ。重量1595gはチューブラーホイールよりは重いものの、フルカーボンディープリムのクリンチャーホイールと同じぐらい(FFWD-F4Rが40㎜リムで1550g)。
 おきなわが雨だったら、BORA-oneじゃなくてこっち使いたいと思った。残念なのはお値段。コスカボSRで\22万、SLRで\28万というのは、それぞれBORA-one、BORA-ultraと同等かそれ以上。というかLightWeight以外なら何でも選べてしまうレベル。エグザリットなSLRの「雨でもブレーキが効く」というのは確かに他で得難いメリットではあるのだけど…。

2012年8月11日土曜日

FSR長野合宿 第1ステージ

シュウさん企画によるFSR長野合宿。
メンバーはシュウさん、H澤さん、コーラさん、かーりー、自分。
4:30頃に拾ってもらって出発。
ハイエース5人乗りが合宿感満点。
途中、トンネル内玉突き事故渋滞やらはあったものの、9時前に須坂到着。
一番遅くまで寝てたにも関わらず、全く運転代わったりできなくてごめんなさい…。

【本日のステージ】
須坂~万座~菅平~須坂
獲得標高差2679mがかなりキてる。富士ヒルクライム2本分。

【スタート~KOM】
サポートカーを買って出てくださったアツシさん宅を9時過ぎに出発。
2~3㎞を緩やかに下ったところから、本日最初にして最大の山場が出現。
のっけから標高差1500m、平均勾配7.4%の超級山岳。

3週間後に迫ってきた乗鞍と距離、勾配ともに似ているので、これ登ったら終わるつもりで追い込むべし。せめて周りに建物が見えているうちは先頭を行くシュウさんの番手につける!
…つもりで行ったものの、勾配5%で20km/h超は無理無理で、着実に離される。
18㎞/hぐらいでせめてもの抵抗を試みるも、今度は上半身をがっちり固めて力強く登っていくH澤親分にさっくりパスされる。

この時点で心拍数180bpm超えてるようでは最後までもたないので、170~175キープのペース走行へ切り替えて淡々と往くことに。多分乗鞍本番もこんな感じになりそうw
とか考えてられたのはここまで。

登り始めて6㎞~12㎞区間で平均勾配10.5%が牙をむく。
乗鞍のような「所々で十数%」ってパターンではなく、安定の10%キープ。
いつもならダンシング。続くわけなくシッティング。焼ける太腿バーニング。

辛すぎてこの区間の記憶があやふや。
途中までは前方にH澤さんorシュウさんが見え隠れしてたのだけ覚えてる…。
あとポイントポイントでアツシさんのサポートカーが待っててくれるのが、本当に心強くて力が出た。

12㎞を過ぎて勾配が緩んでからは、結構調子良く進む。
いつもは7%超えると途端に辛く感じるところ、ここまでがきつかったせいか楽に感じるw
白樺の森が綺麗だったことを覚えているぐらいには余裕が。
それでもヘロヘロになりつつシュウさんとH澤親分の待つ頂上にゴール。
右折して登り始めた交差点からの計測で1時間36分。
も、もうここで帰ってもよろしいでしょうか?

【KOM~ゴール】
万座プリンス前でしばし休憩して万座ハイウェーを下る。
あれ?自転車で通れるんだっけ?って思ったら、やっぱりほんとはダメだったらしい。
戻るには相当登らないとだし、ってことで特別に通していただけた。

下りの遅さは安定と信頼のクオリティーで、あっという間に全員が視界から消えるw
去年のおきなわも下りで置いて行かれることが多かったのだけど、改善の目処が全く立たない。
安全のためにも、もう少しビビらずに下れるようになった方が良いのだろうけど、練習であの世行きになる気がする。

下りきったところから、鳥居峠の茶屋目指して二つ目の登りスタート。
今度は4%ぐらいの緩斜面で、好みな感じの道なれど、脚が完売しているのでどうにもこうにも。
腹筋で引き上げ、脚の重さだけで踏み下ろすペダリングで、コーラさんとランデブーしつつ登る。
全体に抑え目進行だったので助かった。

ちょこっと下って、菅平まで9㎞弱、最後の登り。
最終山岳ポイントをかけてすっ飛んでいくシュウさん&H澤さんを見送り、数十m先に見えるかーりーを追いかけて登る…ものの差を詰められない!
結局、デッドヒート、というかほぼかーりーに引っ張られる形でゴール。
菅平は合宿の学生で溢れてて、人とスポーツショップの多さにびっくり。
最後、菅平から須坂への下りは、そこそこの交通量と路面の荒れ方でなかなかのスリル。
ゴール後は真っ白な灰。

脚の売り切れっぷりは沖縄以来かそれ以上かも…。
次は2つ目と3つ目の山岳もきっちり追い込んで登れるようになりたいところ。
下りは諦めるw

最後に、企画してくださったシュウさん、午前2時出発で運転してくださったH澤さん、サポートカーで走り回ってくださったアツシさん、本当にありがとうございました。

2012年8月7日火曜日

国内旅行三昧

結婚、嫁さんの岩手異動、自転車イベント…と合わせると今年に入ってからの国内旅行回数が結構なことになった。

1月  帰省
3月  嫁さんと帰省
GW  岩手 八幡平
5月  鈴鹿エンデューロ+名古屋での友達結婚式
5月末 岩手 東北六魂祭
6月頭  富士ヒルクライム
6月中旬 岩手 龍泉洞
7月中旬 岩手 乳頭温泉
7月末 乗鞍試走
8月頭 青森秋田岩手 祭りめぐり

【今後計画分】
8月中旬 長野FSR合宿
8月中旬 帰省+法事
8月末   乗鞍ヒルクライム
9月頭  ツールド三陸
9月末  表富士ヒルクライム
10月頭 岩手
11月頭 岩手
11月末 ツールドおきなわ
12月頭 岩手
12月中旬 帰省

これはやばい (主に資金面で)

2012年8月6日月曜日

2012年7月28日土曜日

乗鞍試走

1時間27分。
終盤、森林限界超えてからクラクラしてやばかった…。
本番は前日入りなので、もう少し高地順応できると願いたい。


2012年6月25日月曜日

NoTubes

土曜の秩父からの帰り道。 
トモロー近くで突如後輪から異音が。 

マグネットでもずれたか? 
そう思って見てみると… 

なんじゃこりゃああー! 

異音の正体はタイヤにざっくり刺さった木ネジ。先週スローパンクしてシーラントで復活したばかりのタイヤだが、これはダメかも。 

道端でタイヤ張り替えかぁ。でも今回はポンプ持ってきてるし
等と思ったところで気付く。 

 今 日 は タ イ ヤ を 持 っ て き て な か っ た 

終わった…。終わったよ。 
もう高坂までタクシー乗って輪行しかない。夕方からの予定はキャンセルだ…。 

打ちひしがれつつ、最後の悪あがきとして、 シーラントの残りをありったけ後入れしてみることにする。 
宣伝じゃ画鋲いっぱい刺してたし! 
…木ネジ相手じゃ路上に白い液体を撒き散らして終わりそうだが 

木ネジを引き抜き、シーラントを注入。傷口を下側に。 
祈りつつポンピング! 

傷口から僅かに吹き出すシーラント 
お、おおおおおおお! 
圧が上がっていく! エクセレント!! こいつはグレートだッ!!! 

そこからの30㎞、何事も無かったかのように走って帰宅することが出来た。 
NoTubesに感謝。 



今回の件でシーラントと共に感心したのがチューブラータイヤの耐ダメージ性。 
刺さった木ネジを抜くまで、空気圧が急降下することは無かった。 
幸いにしてクリンチャーで瞬時に空気が抜けるようなパンクを経験したことが無いけど、すっころんだ経験談を何件か聞いているので、いざという時にはチューブラーが安心というのが分かる気がする。 
まぁでもそこはチューブレスでも同じか。 

チューブレスより良いと思ったのは、シーラントとの相性。 
元々チューブレスのビード部空気漏れを改善するために買ったシーラントではあるのだけど、 何がめんどいってタイヤ交換時にシーラントの残滓を剥がすのがめんどい! 
あとバルブコア外せないチューブレスホイール(シマノとか)の場合、 パンク後のシーラント後入れは不可能に近いと思う。 
ビードを落として横から入れるしか無いが、しばらく使ったチューブレスタイヤのビードを出先で落とそうものなら、その場で再度上げることは絶対できない自信があるw 

以上からチューブラー+シーラント最高。 

出先でタイヤ剥がさないといけないような事態になったら、また違ったことを言ってるかもしれないw