【高江】
高江からのアップダウン。体感ではキツすぎず、遅すぎずでちょうど良いぐらいのペース。
羊羹もぐもぐしてたりでちょっと下がっても、
上がりたいと思えば何とか上がれるぐらい。
それなりに快調に走れていたこの区間。
今年はまだまだイケるで!
…そう思っていた。
慶佐次手前の登りに差し掛かるまでは。
の ぼ れ な い
あれ??って思うぐらい登れない。
まだ攣ったわけでも、ハンガーノックになったわけでもないけれど、
集団のペースに着いていけない…。
このまま千切れるのは余りに無念。
2段目の坂で、もう一踏ん張り、もう一踏ん張りして追い付く!
がしかし
ビクビクッ
くっっ…鎮まれっ!俺の脚…!(攣るな的な意味で)
斜度が厳しいところで攣ると止まってしまうので、攣らないぎりぎりの出力で何とか登る。
これで集団からは完全に千切れ、後は我慢の展開。
平坦で合流した数人の列車がローテーション回ってない感じだったので、
回していきましょうと声をかけるも、自分の番でローテ回せなくなって苦笑される、
等という恥ずかしいイベントも発生しつつ、慶佐次の補給ポイントを通過。
もう結構へろへろだけど、ここで「六角レンチ無いですかー?」と叫んでいた去年を思えば、
タレたなりにも踏んでいける今年は幸せだ。
ペダリングを試行錯誤しつつ有銘の登りを登るものの、
200wがぎりぎり攣らない線で、210w越えると太腿がビリビリくる。
よろしい。ならばダンシングだ
→シッティングに戻る瞬間の負荷で攣るorz
苦闘しつつアップダウンを終えた80㎞過ぎ。
前方、見渡す限り誰もいない。
後ろを振り返る。
…誰もいない。
俺、今ほんとにレース走ってるの??
って疑問が沸くぐらい前後に誰もいなくなり、TT状態で大浦湾を往く。
TTと言いつつ、手頃な目標が何も無い+脚攣りかけで180wがいいところ。
南国ポタリングw
ああ…大浦湾が綺麗だなぁ…
今日、初めて景色をゆっくり眺めた気がする。
【羽地】
そして今年も目の前に姿を現す羽地ダムへの登り。140㎞の選手が何人か見える。相変わらず周りに100㎞の選手はいない。
先頭集団と脱落するまでにいた集団の人数を考えると、
ここで更なる大タレをかまさなければ2ケタ順位の可能性あるかも。
完全に攣ってしまって登れなくなるのだけは避けねば。
終盤の登りで攣りそうな状態から、攣ってしまうきっかけ。
それは「欲」
横を抜いていく140㎞や200㎞の列車。
アレに乗れるかも…という一瞬の雑念が、
羽地で、ジャスコ坂で、脚攣りの引き金を引いてきた。
210wを超えれば攣るのは証明済み。心静かに200w維持で踏む。
もはや心の中で般若心経唱えつつ雑念排除。
色即是空 空即是色…
久しく見なかった100㎞の選手一人に追いつかれた時はさすがに心が乱れたw
けど同行者が出来て少し嬉しくもあり。
へろへろのデッドヒートを繰り広げつつ羽地ダムへ辿り着いたものの、
最後の最後の登り、一気に勾配が上がるところで着いていけずにサヨウナラ orz
58号線に出たところで100㎞、女子国際、140㎞の3人ぐらいの列車に追いつかれ、
合流を試みるも、もはや200wが維持できなくて着いていけず。うぐぐ。
最後の難関ジャスコ坂。
やっぱきっつい。毎年ここはきつい。
振り返ると、後方に200㎞の列車が見える。
多分、あの列車に1人か2人は100㎞の選手が乗ってるはず。
だとしたらそれを見過ごして置いていかれる訳にはいかない。
ピーク前で置いて行かれたらアウトだし、攣ったらもちろんアウト。
必死で250wを捻出し、「攣るな!攣るなああー!」って叫びながらダンシングして、
何とか攣らずに坂頂上へ。
直後に追い越された列車にはやっぱり100㎞の選手がいたので飛び乗る。
【~ゴール】
この大通りを通行止めにして、沿道には応援してくれる人がいて、
ああ、自分は今、ツールド沖縄を走ってるんだなぁと思って、
もうすぐ一年間の締めくくりのゴールで。
やっとゴールできるような、まだゴールしたくないような。
ほぼ200㎞の選手で構成された10人超の列車はあんまりペースが速くない。
かといって単独で抜け出す脚が残ってるわけでもなく、150wぐらいでのんびり着いていく感じ。
最後までそのままというわけにはいかないので、
どこで分かれるか思案しつつ、結局残り500mで横に抜け出した。
もう1人の100㎞の選手は後ろにぴったり。
後は彼との一騎打ち。
残り300から?…いや無理。
相手が後ろから飛び出すか、残り200を切るかの早い方でスプリントする!
と思っていたら残りジャスト200mで相手がスプリント開始。
こっちも行くぜ!!⇒!!!ダンシングできねぇぇぇー!!
どんどん遠ざかる後姿…。
スプリントしようとするも立ち上がれず、そのままシッティングで踏めるだけ踏んでゴール
と同時に両脚攣って悶絶
出し切った。全部出し切った。
そして最ッッ高に楽しいレースだった!
自転車から降りられなくなってしまったので、ゴール地点でくるくる回ってほぐしたりしてるうちに、
完全燃焼状態のかーりーがゴール。
かーりー&A田さんよりも先行してたのを、この時初めて知ってびっくり。
【リザルト】
88位3時間23分51秒(2011年-35分)
【振り返って】
正確なリザルトを知ったのは宿に戻ってから。目標だけど正直なとこ現実的じゃないよな…と思っていた二桁順位。感無量。
今日の内容で唯一後悔しているのは、58号線で200㎞列車にのんびりと乗ってしまったこと。
混じってた100㎞の選手を曳き倒すつもりで2人で離脱するべきだった。
最後スプリントで負けたから余計そう思うのかもしれないけどw
最初の登りで先頭集団に追い付いて脚を温存できていたら、もう少し先までもったかも…
とは思うけれど、自己ベスト更新ペースで登って追い付けなかったので、
これはもうしゃーない。今日頑張ってどうにかなるもんじゃない。
というわけで、集団からは千切れたり、脚攣ったりはしたものの、
去年に比べると奥も普久川も大分登れるようになった。
- 去年の倍、1000㎞/月ペースで乗った
- パワートレーニング
- 距離&勾配が普久川に近い定峰峠と雀川林道を集中的に登った。(特に雀川林道は似てる気がする)
でもそれだけ練習できたのは、彩湖とFSRの仲間のおかげかなと。
去年物凄く悔しかったのもあるし、 twitterで、mixiで、練習報告を見ては「やべ。走らなきゃ」と思い、 レースでガンガン入賞する姿を見ては、ほんとにこの人達と一緒に沖縄走るんだろうかと焦り、 合宿に行っては共に灰になり…。
楽しい一年間をありがとうございました。
これからもよろしくお願いします!