2012年11月22日木曜日

ツールドおきなわ「2011」の復習と

ツールドおきなわ2012まであと4日。
今のうちに、去年の沖縄を振り返っておこう。

※以下、ツールド沖縄「2011」
【前日】
FSRの皆さんと沖縄入り。
天候にも恵まれたので、普久川の登りを練習で登る。もりおさんやH澤親分のペースに着いていける気はまるでしないけど、当社比では結構登れる感触。

【当日】
機材:Look595+7850-C24TL+フォーミュラLightチューブレス
補給食:メイタンCCx4、ミニ羊羹数個、パワーバージェルブラストx1袋

チューブレスは飛行機輪行で空気抜いた後、ちゃんとビード上がるか毎回ドキドキなのが心臓に悪い。今回はちゃんと上がってくれた。

【スタート前】
前回(2010)、ハンガーノックを心配するあまりスタート前に食べ過ぎて、最初の登りでコアダンプしそうになっていたのを反省し、今回はアンパン1個ぐらいに留める。

【スタート】
苦手な下りの前になるべく上がっておくべく、スタート直後の登りから結構がんばる。
心拍いきなり180bpm越え。いきなりペース上げたのと緊張とで胃がキリキリと…。
少なくとも前回よりは良いペースで登れたはず。

その後の下りでバンバン抜かれるのは想定内だったけど、下りきった時点で付近に人が少なかったのは想定外。ここで前の列車に追い付けなかったらサイクリングで終わると思い、全開で踏んでキャッチアップ成功。
この辺、周回路練の効果あったと思う。

しばらく30人ぐらいの集団の後ろの方で走る。
しかしこの集団、あんまりローテーション回ってる感じがしない。ちょっと年配の方が先頭固定で引いてる感じ。とはいえ、自分が前方に出れるペースでもなかったので、しばらくそのまま走る。

20㎞地点ぐらいで先頭のペースダウンに合わせて、そのまま全体ペースダウン。海岸沿いの工事区間はパレード走行、とアナウンスされていたけれど、それには少し早い。

脚はするする回ってたし、テンション上がってたのか、焦れて集団から飛び出す。何人か着いてきてくれたので、ローテーション回しつつそのまま進む。

がしかし、心拍見ると185bpmとか。続くわけなく、じりじりペースダウンして工事区間へ突入。ふと後ろを見ると大集団がドッキングしている。わお。

工事中のシケインみたいなコーナーは大の苦手なので、速すぎないペース&集団先頭でここを抜けられたのは良かった。

40㎞/h下回っても前に上がってくる人がいないので、自分が大集団先頭という超展開で普久川の登りへ。…こんなペースだと前の集団とは一体どれぐらい離されているのか。

とはいえ、あとでデータ見てみると、この辺で心拍180bpm超を続けていて明らかなオーバーペースw

ちょっと斜度が増したところで後続のペースに着いていけなくなって下がる。富士ヒル並の16km/hキープを目標にするも、ところどころ斜度がきつくて12km/h以下に。心拍はずっと180bpm超。

ヒルクライム的な登り方じゃなくて、集団にかじり付くロードレースの走り方はいきなりやろうと思って出来るもんじゃないな。下りとともに来年の課題。(⇒2012年11月現在、全く達成できていませんww)

登り終盤で落ちてきた人を抜きつつ、下り区間で抜き返されつつ。
ここで、何となく見覚えのある外国人選手がかっ飛んでいくのが目に入った。多分、本当に多分としか言えないが、前年に高江のアップダウンを鬼曳きしてくれた人だった気がする。今年はアメリカンエクスプレスの発車が早く、乗り遅れるorz

高江付近で単独になってしまうと本当にツラいので、下りで抜かれた人達に再度追いつくべく、
登りで一旦は抜いた相手、絶対追い付けるはずと信じて、またしても全開で追う。

苦労のかいあって、斜度が緩くなる前に追いつき、CRCジャージの方2人、中華料理屋さんジャージの方、富士山ジャージの方と列車を組む。CRCの2人が大分先頭を引いてくださったのに甘えて、しばらくそのまま高江後のアップダウンを行く。ここまで、絶好調な展開と言って良かったと思う。

がしかし、美味すぎる話にはオチがあるもの。ここまで1時間半、平均心拍180bpm超のペースが本番の気合だけで維持できるわけもなく。

先頭交代で前へ出てダンシングした瞬間に攣る内転筋。
「っっっああああああ”あ”! すんません、無理です、先行って!!」
と叫んで脱落orz

幸い既に下り基調だったので、どんどん抜かれはするものの、止まりはせずに脚マッサージしつつ走る。この辺りから、ところどころで攣ってしまって悶絶する仲間を目にするように。両脚攣ってしまったらしく側溝に座り込んでる人もいたり。

ダンシングできないので、ちょっとした登りがきつい。シッティングで踏んでても、何か後ろにずり落ちる感じで全然進まない。腰がツラい。
後ろにずり落ち…………。。。あれ???
こんなに前に蹴りだす踏み方だったっけ自分?

何かおかしい。
降りて自転車を確認してみると、前上がりになったサドルがそこに。E-POSTのクランプが緩んで、思い切り後ろ乗り&前上がりのポジションになってしまっている。
何てこったああああああ!!!!!!!!

これは完走も危うくなってきたと思いつつ、給水ポイントで工具借りれたりするかもしれない奇跡に賭けて走り出す。

ダンシング⇒前側の筋肉が攣って激痛⇒シッティング⇒変なポジションで後ろ側が攣る⇒最初に戻る

この拷問考えた奴マジ悪魔!

途中、コースをMTBでツーリング中の方を発見。後で良く考えたら道路閉鎖中のはずだけど、神様に見えたよほんと。工具を貸していただけて、これで助かったと思ったのも束の間。
お借りした中に合うサイズのレンチが無い
orz  
 (備忘録:E-postのボルトには6㎜レンチ)

だましだまし、本当にだましだまし走って、慶佐次の給水ポイントへ。給水もそこそこに、工具無いですかと尋ねる⇒「無いです」
orz

ペースをがっくり落とさざるをえなくなったせいか、脚攣りは多少マシになったので、平坦もダンシングしつつ海岸線を進む。心拍数はどんどん下がって160bpm強のサイクリングペースw
…これは羽地ダム登れないんじゃないか?

安部関門でも工具が無いかダメ元で聞いてみる。そしたらボランティアのおじさんが「うちの納屋見てくるよ」と走ってくださって。「古いけど使えるかねぇ」と手渡してくださった工具セットの中には、ちょっと錆びた6㎜レンチが。
奇跡キタ

本日2人目の神様により、サドル修復完了。
後で聞いたら、この間にかーりーに抜かれていたらしい。
制限時間まではまだ余裕あるはず。あとは回せるだけ回して名護まで辿り着くのだ!

使ってなかった、というかサドルトラブルで使えてなかった筋肉が残っているのと、この際だからサドルを前目にセットしたのとで、羽地の登りがさくさく登れる。後ろから来る200㎞の人に着いていけるほどでは無いけど、同じ100㎞の人は割と抜いていける感じ。

平坦に入ってからはサイクリングペースか着いていけないペースかの二択で、脚が合う人が見つからず、ほぼ単独でゴールへ。辿り着いた!辿り着いたよ…
58号線走っててちょっと涙出た。

めちゃくちゃ悔しいのは間違いないけど、ほぼ完走を諦めたところから帰ってこれたのがうれしかった。

【リザルト】
217位/455
3時間58分35秒(2010年+7分)

【反省点】
・ボルト緩みの件は、機械屋にあるまじき怠慢。猛省
・同じLook595に乗るシュウさんが、同じサドルトラブルに見舞われつつ20分以上速いタイムで
ゴールしてることを考えると、自分はトラブルで心折れすぎ。
・先頭集団残れなきゃリタイヤでも同じ、というレベルでは全く無いので、次回は六角レンチ、タイヤシーラント、ミニポンプぐらい持って走ってもいいかもしれない。

※「2011」ここまで

丸一年経っても以外と憶えてるもんだなぁ。きっとそれだけ沖縄は濃いんだと思う。
今年、月2000㎞走って脚に血管が浮くぐらい鍛えこんだ、というレベルではないけれど、恐らく人生で再び無いぐらいの練習環境で、過去最高(当社比)の状態には仕上がった。

いざ 沖縄へ

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