2008年7月26日土曜日

奥多摩越え 前編

夏の荒川サイクリングロードは余りに暑すぎる。ミミズと一緒に干物になってしまう。
涼しいところを走りたい。ならば山だ。山を走るのだ。
だがしかし、涼しいうちに平地を抜け、山を走り回った後に待つは灼熱の帰り道。どうしてくれよう。

よろしい、ならば輪行だ。行きだけ自走して輪行で帰るのだ。 ルートは 青梅街道→武蔵五日市→檜原→奥多摩周遊道路→奥多摩湖→大菩薩ライン→柳沢峠→塩山。
塩山といえば温泉、ほったらかし温泉だ。目標、ほったらかし温泉。後は往くのみ。

早朝の青梅街道街道は交通量さほど多くなく、都内の一般道にしては走りやすい。とはいえ、拝島以前と以後では走りやすさが全然違う。拝島以前は路肩が全く無い場所も多かったりで、背後のクルマが自分に気付いているか、抜きあぐねてないかなど、結構気を使う。これが拝島過ぎたあたりから交通量が減る上に車線が増えたので、かなりリラックスして走れるように。

奥多摩方向から走ってくるロードの方と結構頻繁にすれ違いつつ、武蔵五日市駅を過ぎてついに登り区間スタート。 しかし暑い!暑すぎる!涼しさを求めて来たはずなのに!! まだ低い標高、既に十時に差し掛かる時刻の日差し、そして登り、と揃うともう…。沢を左手に木陰の中を進んでいく景色はとても涼しげで、オープンカーで走りに来るならちょうど良いかもしれない。


 いい感じの藁葺き屋根。民宿らしい。玄関に置いてある巨大なこけしが目印、らしいのだけど建物の方が目立ってると思う。




クルマで来た時によく立ち寄ってた温泉、数馬の湯を過ぎたあたりから峠っぽい傾斜になりはじめ、奥多摩周遊道路入り口に着く頃には、あまり暑さを感じなくて済むぐらいの気温に。


奥多摩周遊道入り口。看板に脅し文句が書いてあるあたりが何とも…。モーターバイクでぶっ飛ばした挙句に、コンクリ壁やら崖下まで飛んでしまう人が多いらしい。あんまり暴走が多そうなら引き返そうと思ったが、爆音も聞こえてこないのでGO。ただ、この辺によるとやっぱり事故は多いみたい。「主要な受傷状況=心肺停止」な14.5キロポストとか怖すぎる。ぶるぶる。



もくもくと登って都民の森で串団子ウマウマ。涼しくなってくるのと、路面舗装が綺麗なのとで、とてもスムーズに登れた。ただしスムーズ=速かったわけではないorz。団子屋のおばちゃんによると、最近は週末でもクルマがめっきり減ったとか。確かに駐車場が結構空いてる。代わりに増えたのがバスで来る人と自転車で来る人らしい。

都民の森でふとメーターを見ると、出発地点からの距離が71km。ありゃ、これって白石峠スタート地点までより短い?? しかも白石峠なら登り始めだが、奥多摩周遊道路なら最高地点までもう少し。一般道を通るせいか、こっちのがずっと遠いような気がしていたので意外だった。


 楽しく続きを登って都内の道路最高地点、風張峠へ。都民の森から200m強登れば着いてしまうのだけど、この区間がモーターバイクで走りこむ人のメッカらしい。2人ぐらいしか走ってなかったが、同じ人に5回ぐらい抜かれた気がする。しかし、フルバンクしたところで目の前に自転車がいたとしたら、避けれるもんなんだろうか? 

風張峠を過ぎると緩斜面のワインディングが続く。元々有料の観光道路だけあって、舗装が綺麗でとても走りやすい。道幅が広い上にセンターラインもポールが立っているので、対向車のライン越えもあまり心配しなくて済む。ロードバイクは路面状況にシビアなので、コーナー先の舗装割れてるかも…とかいう心配なしに走れるここの下りは最高に楽しかった。コーナーの減速舗装は要注意だけど、奥武蔵グリーンラインで見かける、角材を置いたような減速段差よりはずっと安全。



月夜野駐車場にさしかかり、ビートに乗ってた頃によく来たな~とか思ってたら突然土砂降りに。ぐはっつ。路面から煙のように立ち上る湯気。まー夕立ぽい降り方だしすぐに止むだろ、と思ったのが苦行の始まりであった。続く




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