2007年7月29日日曜日

スリーハンドレッド

範馬勇次郎曰く
「四人だ。同時に四人を倒せれば地球上の全員と喧嘩したって負けねぇ」
ならば300人で1万人の軍を防ぐなど簡単な事だッッツ!

という映画。ファランクスを組んで「RUSH!RUSH!RUSH!」は最高に燃える。描きたいものを描いているのは伝わってきたが、面白かったかと問われると…。戦闘シーンの迫力は文句無しなんだけど、そこに至るまでの盛り上げ方がいまいち、というか趣味に合わない。特にキャラ作りが。



奇形児は誕生後すぐに殺されるスパルタ。自身の奇形のために父母もろともに祖国を追われながら、鍛錬に鍛錬を重ねて異形の筋肉を作り上げ、決死守備隊への合流を願った戦士。彼に向かって  

レオニダス王(主人公)「You are useless.」

ええええええ!!?

結局スパルタに絶望した彼がペルシアに寝返って情報漏らしたのが元で部隊は全滅。ファランクスは一糸乱れぬ隊列が命なので異分子を受け入れることは出来ず、徹底した選別で強さを維持するスパルタの異常性を描くには必要なエピソードだったのかもしれない。ここまではまだ判る。

漫画でスリーハンドレッド同様に「人間が真っ二つに千切れ飛ぶ」系の双璧はベルセルクとシグルイ。この二つだと「異形の体が更に異形と化すほどの鍛錬を積み重ねた者」は、敵味方問わずに強キャラ設定になっていて、それが戦闘と強さへの底知れぬ執念と凄みを感じさせてくれる。それがこの映画だと、敵に抜け道教えて終わり、で拍子抜け。寝返り方が違うだろお前!!と。

これはあくまで一例で、燃える戦闘シーンに対して、そこに至るまでの諸々が自分の燃えポイントを尽く外していて駄目だった。<

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