結論から言うと、サイクリスト向けとして最高のバランスを持つアクティビティトラッカー。
心拍計履歴はポラール → GarminプレミアムHRセンサー → MioLink → Vivosmart4。ポラールはサイコン連携が一般的になる前の時代だったので、ここではさておく。
Garmin プレミアムHRセンサー
これは今も一番メジャーかもしれない。胸バンド式の心拍計。重量48g。
【〇】
- 筋電位を拾っているので反応は最も早くて正確。精度を求めるならやっぱりコレか
- 電池が年単位でもつ。ライド途中で切れる心配など皆無
- 胸バンドの洗濯が面倒。かといって洗わないと大変な異臭を放つ危険物と化す。
- 多少水分が必要なので、冬場は走り始めの反応が良くない
- 冬場は静電気の影響で時々とてつもない誤計測を出す。200bpm超とか。
- 胸に締め付け感がある。
短時間のローラー台トレーニングがメインになり、胸バンド洗濯のめんどくささに耐えられなくなって乗り換え。
MioLink
手首計測&光学式の心拍計。腕時計ぽい見た目だが、心拍計測してBT-LEかANT+で飛ばすだけというシンプルさを追求したモデル。GPSとか時刻表示とかの機能はサイコンが持ってるし、純粋に胸バンドの代替として割り切った。重量31g。
【〇】
- 高精度。変な値を出したことはほとんど無い。
- 安価。プレミアムHRセンサーと値段が変わらない
【×】
- バッテリーのもちがあまり良くない。ロングライドに出ると最後までもたない印象。
- バッテリー残量が判りにくい。一応減ってくるとLED色で警告してはくれるが、満タンかどうかが判らないので、外へ走りに行くときは不安
- 充電しづらい。充電端子とマグネットでくっつく方式なのだが、接触不良を起こしやすく、充電してたつもりが単に電源ONで放電してただけだったりする。
バッテリーと充電周りのトラブルさえ無ければ…
Garmin Vivosmart4
さて本題のVivosmart4。単なる心拍センサーではなく、歩数から各種運動、睡眠まで含めて記録するアクティビティトラッカーであり、上記2つとはかなり性格が異なる。Mioシリーズなら、本来はMioSliceかMioFuseと比較するのが妥当。重量17g。
ガチトレーニングのお供というよりは、日常着用が前提で、あくまで機能の一つとしてサイコンへの心拍数転送機能もあるよ、という感じ。デザインも女性が着用していても違和感が無いようなものとなっていて、スマートウォッチどころかほとんどの腕時計よりコンパクト。写真でMioLinkと比べてみる。
疲労度を算出してくれるBodyBattery表示はガジェットらしい機能で、トレーニング以外で使う体力が日によって結構変わる、という人には便利かもしれない。パワーメーターユーザーのトレーニング指標としての正確さは当然TSBのが上だけど、展示会巡りと営業で相当距離歩き回ったとか、一日中子守でドタバタしてたとかはTSBに反映されないので。なおBodyBattery残量が30を切ってくると、体感としても結構疲れている。四歳児の行動を暖かい目で見られなくなる感じに。
何気に重宝しているのがバイブレーションアラームで、妻子を起こさずに早起きして朝ローラーできる。
さて本題のVivosmart4。単なる心拍センサーではなく、歩数から各種運動、睡眠まで含めて記録するアクティビティトラッカーであり、上記2つとはかなり性格が異なる。Mioシリーズなら、本来はMioSliceかMioFuseと比較するのが妥当。重量17g。
ガチトレーニングのお供というよりは、日常着用が前提で、あくまで機能の一つとしてサイコンへの心拍数転送機能もあるよ、という感じ。デザインも女性が着用していても違和感が無いようなものとなっていて、スマートウォッチどころかほとんどの腕時計よりコンパクト。写真でMioLinkと比べてみる。
左:MioLink、右:Vivosmart4。サイズが全然違うが、右のが圧倒的に多機能。
光学式心拍センサ部分の比較。LED光を血管に当てて測定。
LED2個に受光部1個のMioLinkに対し、Vivosmart4はLED2個に受光部2個の構成。大きな違いは読み取り位置で、MioLinkは手首内側、Vivosmart4は手首外側にセンサが来るように装着する。設計が新しいこともあってか、LEDはVivoのが大分明るい。
肝心の計測性能はどうかといえば、これは正直Miolinkに軍配が上がる。ちゃんと計測できている時は問題無いのだけど、ハァハァしてるにも関わらず低い心拍数にしか計測されないことが時々ある。着け直しを繰り返してるうちに解消されることが多い。何となくコツを掴んだのか、最近は一発でうまくいくようになってきた。
なお日常生活域の心拍数だとそんなに気を使わなくても計測できているっぽいので、普段はゆるく装着して、自転車乗るときだけ締め直している。一日中きつく締めてるとかぶれやすいし…。
アクティビティトラッカーとしての機能は多彩すぎて書ききれないので、主に使っているものを記すと
- 心拍数計測
- 歩数計測
- 階段昇降計測
- 睡眠トラッキング(自動計測開始、レム睡眠計測含む)
- バイブレーションアラーム
- BodyBattery表示
- スマホ連携(着信、メール、SNS通知。端末捜索)
- 心拍数のANT+転送
疲労度を算出してくれるBodyBattery表示はガジェットらしい機能で、トレーニング以外で使う体力が日によって結構変わる、という人には便利かもしれない。パワーメーターユーザーのトレーニング指標としての正確さは当然TSBのが上だけど、展示会巡りと営業で相当距離歩き回ったとか、一日中子守でドタバタしてたとかはTSBに反映されないので。なおBodyBattery残量が30を切ってくると、体感としても結構疲れている。四歳児の行動を暖かい目で見られなくなる感じに。
何気に重宝しているのがバイブレーションアラームで、妻子を起こさずに早起きして朝ローラーできる。
ガーミンのアクティビティトラッカーはラインナップが紛らわしく、VivofitとVivosport、Vivosmartがあって、主な違いは心拍計測機能とGPS機能の有無。Vivofitだと心拍計測機能が無く、VivosportだとGPS機能が追加されるのだが、サイクリストの場合GPSはサイコンに付いてるのでVivosmartが過不足無くておススメ。
最後にイマイチな点も書いておくと、ソフトウェアが割と不安定。今まで見舞われたトラブルとしては
- homeタッチが反応しなくなる
- 原因不明。USB接続してのデバイス初期化で治ること3回、現在は再発しなくなった
- 「充電完了」表示から切り替わらなくなる
- Bluetooth通信などは普通に行えている。もう一度充電に繋いだところ回復。
- Bluetooth接続がうまくいかない
- どうしてもペアリングがうまくいかない組み合わせがあった。スマホ機種変で再現しなくなったので、スマホ側の原因だったかも…
【○】
- 軽量コンパクト
- バッテリーのもちが良い
- スマホ連携とかアラームとか、スマートウォッチとして使える。
【×】
- 計測の安定性が少し落ちる。パワーメーターをトレーニング指標にしているなら気にならないが、心拍ベーストレーニングには不足気味
- ソフトウェアが不安定
- 心拍転送モードがメニュー階層の下の方にあって、自転車で使うたびに切り替える必要がある
細かい不満点もあるものの、総じて高バランスで、サイコン、パワーメーターと組み合わせて使いつつ、日常生活で常用できるアクティビティトラッカー。ただ、今後BlueTooth-LE対応のサイコンが増えてきたりすると、シャオミとかに対して価格面で分が悪いかもしれない。
安定と実績の胸バンド
もう洗濯の心配はしなくてOK
サイクリスト向けとしてバランス最高のアクティビティトラッカー
Vivosmart4対抗。心拍ベーストレーニングで精度を求めるなら